アレルギー・アトピー
2009 年 3 月 23 日 月曜日
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子ども達の3人に一人が、すでに何らかのアレルギー疾患を持っていると言われており、アレルギー性疾患はもはや国民病といっても過言ではありません。アレルギーの原因を食の分野で考えていきますと、食品添加物や農薬などの化学薬品、砂糖や動物性脂肪、乳製品などの過剰摂取があるとされています。症状の改善には、それらの食品の摂取を控えると共に、自己治癒力を高めて体内に蓄積した有害物質を排泄する必要があります。その意味でも食を整えて腸内環境を良くすると共に、冷え症の改善、汗をかく習慣をつける、腹式呼吸などを併せて行い、体の排泄力を高めることが大切です。
1.急増するアトピー性皮膚炎・花粉症
今や国民の3人に1人が何らかのアレルギー疾患を持っていると言われており、アレルギー性疾患はもはや国民病といっても過言ではありません。その中でもアトピー性皮膚炎に悩む方は1,000万人以上とも言われ、人口の8%以上を占めています。
日本では第二次大戦前にはほとんど見られなかった病気ですが、かつては小児期に発生しても成人になるまでには治っていました。しかし、最近では成人してからの発症例も多く、代表的な現代病となってしまいました。
2.食養生からみたアトピー性皮膚炎への対応~排泄力を高める
アレルギーの原因を食事という面で見ていきますと、体に負担をかける食品添加物や農薬などの化学薬品、砂糖や動物性脂肪、乳製品などの過剰摂取あるいは、これらの毒素の排泄不全や蓄積が考えられます。まずは体に負担を掛ける食材の摂取を控えると共に、体内に蓄積した毒素を排泄することが大切です。
我々の体に備わっている排泄経路は大きく分けて4つあります。
まずは大便として腸からの排泄、二つ目は小便として腎臓から、3つ目は呼気として肺から、最後に皮膚から汗という形で排泄します。これらの4つの臓器の働きを高め、排泄力を高く維持する事が、あらゆる病気を治す第一歩です。腸の機能を高めるためには便秘をしない、腸内細菌の働きを乱す抗生物質や保存料などのたくさん入った食材を摂らない、腸内で腐敗発酵しやすい動物性蛋白質を取り過ぎないことなどに加え、腸内環境を良くする食物繊維や発酵食品をとることが大切です。東洋医学では『皮膚は腸の鏡』とも言われ、アトピー性皮膚炎を治すためには腸内環境を整えることが鍵となってきます。
二つ目の腎臓の機能を整えるためには、水分を過剰摂取しない、体を冷やさない、動物性脂肪の過剰摂取を控えること共に、黒豆や小豆、海藻類を適度にとることが効果的です。3つ目の肺の機能を高めるには、深くゆったりとした呼吸を意識的に行うことが有効です。特に腹式呼吸がおすすめで、肺の機能を高めると共に、しっかりとお腹を動かすと腸への刺激にもなり、便秘の改善や冷えの予防などにも繋がります。ストレスが高まると、どうしても呼吸が浅くなってしまいますので、ストレスケアも必要です。
最後に皮膚ですが、皮膚は最大の排泄器官で常に呼吸をして体の新陳代謝を行っています。体内の不必要な老廃物や水分を排泄すると共に、運動時や暑いときには汗腺を開き、汗を出して体温のコントロールを行います。この皮膚の表面に出てきた老廃物が刺激になり、皮膚面で炎症を起こしているのがアトピー性皮膚炎の原因の一つだと考えられています。従いまして体内に必要以上に老廃物がなければ、皮膚表面での炎症も最小限で済むわけです。便秘をしたり、油物やチョコレートなどをたべすぎれば吹き出物や肌荒れが出やすいことは経験的にもご存知でしょう。皮膚を健康に保つには、老廃物の蓄積を防ぐと共に、普段から汗をかいて老廃物をしっかりと排泄しておく事が大切です。ただし、アトピー性皮膚炎の面積が広い方は、汗腺がうまく機能せず体温調節機能が低下している場合もありますので、入浴や運動は体調を見て行ってください。
以上4つの臓器に加え、肝臓にかかる負担も気をつけなければなりません。肝臓は口から入ったものを消化・吸収する働きに加え、解毒する働きもあります。肝臓に負担の掛かりやすいアルコールや食品添加物などの化学薬品をへらし、過剰なストレスや寝不足などにも気をつけましょう。
このようにアトピー性皮膚炎は皮膚のみの症状だけではなく、様々な臓器の機能低下が絡みあっつた全身病ですので、体全体のケアが必要です。アトピー性皮膚炎やアレルギーの症状も、見方によれば体がきちんと働いているからこそ起こる当たり前の排泄反応の一つだと見る事もできます。ただ、反応の一部が過剰になっているのでそれさえ正常に戻せば、決して治らない病気ではありません。
3.気をつけたい食べ物
始めにのべさせていただきました通り、アトピー性皮膚炎が戦後急増した経緯をみても、日本人の体質にあったご飯中心の和食の食事をしていくことが大切です。アレルギーに反応しやすい食材を見ると、乳製品や動物性脂肪、油脂類に多いことからも、その理由が伺えます。あとは出来るだけ食品添加物などの化学薬品を含まない食材や伝統的な製法で作られた調味料、発酵食品や旬の食材をいただきましょう。油脂類に反応することも多いので、ポテトチップスなどの油で揚げたお菓子や、和風出汁に使われるイリコなどの小魚、中には植物性の油にも強く反応する方もおられますので玄米で炎症が強くなるようなら分搗き米や白米にしてもよいでしょう。納豆も大豆に油がおおいと反応することもあります。甘いものや果物も取りすぎると炎症が起きやすくなります。特に皮膚がジュクジュクするタイプの方は注意してください。
4.とりたい食品
蓮根や大根などの根菜類、旬の野菜を中心に、海藻類や発酵食品を加えた菜食中心の食事がよいでしょう。
使う油はごま油かなたね油、つばき油などの植物系で伝統的な絞り方をしたものがお勧めです。食養的にはドクダミ茶やハトムギ茶に美肌効果があります。野草は飲用のみでなく、ドクダミや松葉などの煮出し汁で患部を拭いたり、入浴剤として利用しても良いでしょう。
5.ストレス
皮膚疾患はストレスとも大きく関わりがあります。「肌が合わない」という表現をするように、特に成人から発症する方には人間関係にストレスを抱える方が多いようです。また、一旦発症してしまうと皮膚の状態を気にするあまり、さらにストレスを感じるという悪循環が起こってしまいます。過度なストレスは自律神経を乱し、皮膚だけでなく全身の細胞を痛めつけますので、自分にあったストレスケアの方法を上手に見つけてください。
6.アトピー性皮膚炎と薬剤・サプリメント
現代医学ではアトピー性皮膚炎を根本的に治癒しうる薬剤や治療法はありません。そのために症状によっては炎症をおさえるためにステロイド剤が使用されます。
確かに強い副作用があり、なるべく使わないに越したことはないのですが、そこは症状と相談してから。あまりに強すぎる症状で、痒みや痛み、寝不足などに苦しむようなら上手に使うのも大切なことです。信頼できる専門家に相談し、薬で上手く時間をかせいでいる間に体質改善を図りましょう。よほど長期の使用でなければ、必要以上に心配することはありません。また、最近では「アトピー・ビジネス」とも呼ばれる様々なサプリメントや浄水器をはじめ、実に多くの商材が存在します。私自身はこれらを否定するつもりは全くないのですが、薬と同様に、上手に使いながら根本的な自分の体質を変えていくことが大切です。また、サプリメントの成分には、安全性が長期的には確認できないものもありますので、安易にそれらに頼らず、信頼できるものをお使い下さい。
2009 年 3 月 23 日 月曜日