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陰陽について

陰陽について

■ 陰陽論の起源
 マクロビオティックに興味を持し、勉強しだすとまず出てくるのが、この「陰陽」についての考え方です。ここで、桜沢先生が陰陽論を説かれた背景を見てみましょう。
マクロビオティックの元となった「食養」という言葉は、明治時代の陸軍薬剤監であった石塚左玄氏(1851~1909年)が提唱した「食物養生法」の略語です。
 石塚左玄氏は食事の大切さ、特に当時からビタミンやミネラルの重要性を説いており、「食養会」という会を作り、食養を広める活動をされておりました。18歳の時に肺結核に侵された桜沢先生は、この石塚左玄氏の「生化学的食養」に出会い、当時は不治の病とされていた自身の病気を克服されました。この事をきっかけに、生涯にわたり「食養」の普及活動を行う決意をされたとも言われています。
 石塚左玄氏は、主に食物の持つナトリウムとカリウムのバランスに注目し、食養指導を行っていましたが、桜沢先生は「食事の選定はさらに多くの視点からなされるべきものだ」として、食物においてはナトリウムを「陽」カリウムを「陰」として置き換え、さらに「易」の陰陽論を交えながら食養指導をされるようになりました。 。
 
■ 陰陽論(易)=無双原理
 上述のようにマクロボティックの基礎理論は石塚左玄氏によって作られていたのですが、これを「易」の理論に当てはめ、発展・展開されていったことが、桜沢先生の独自性でした。桜沢先生は「易とは宇宙のあらゆる現象と転換を説明し、予言する無双の公理である」とし、この易の理論を「無双原理」とも呼びました。さらに、この陰陽の理論を身につけることが、人生を生き抜くための「巨大な羅針盤」を得ることであり、全ての物事の本質を見抜く「魔法のめがね」を手に入れることでもあると、言われていました。
 しばしば誤解を招くこともある桜沢先生の「陰陽論=無双原理」ですが、桜沢先生の御著書を多く読みますと、無双原理は陰陽を対立論でとらえた二元論ではなく、お互いが変化しながら補い合う相補性を持ったものだととらえる一元論であることがわかります。
 東洋と西洋の社会がお互いを補い合いながら陰陽和合をなし、一つの平和な地球という国ができる事を目指されていた桜沢先生の生涯からも、その思想が伺えます。
(桜沢氏は自身を食養家ではなく、平和運動家であると語っています)
 
■ 陰陽の実際
 それでは実際に陰陽の定義や考え方について書きたいと思います。
 
陰性の特徴・・・遠心力、拡散する力。色で言えば白、青、藍、紫。温度では冷寒。
          乾湿では湿。重さでは軽いもの。形では長いもの、細いものなど
 
陽性の特徴・・・求心力。色で言えば黄、橙、赤。温度では温暖。乾湿では乾燥。
          重さでは重いもの。形は短いもの、太いもの。
 
その他に、陰陽指数としてナトリウムとカリウムの比で表される
 陰性・・・NA/K(分数)=5以上
 陽性・・・NA/K    =5以下
 ※5はほぼ中庸
 
■ 食べ物の陰陽
食べ物の陰陽

陰陽論を食事に取り入れるには?

2009 年 3 月 1 日 日曜日

 一見難しそうな陰陽論ですが、実際には古来から伝わってきた伝統的な知恵にも近いことが多いようです。たとえば「秋茄子は嫁には食わすな」という言葉がありますが、これを陰陽論で見ていくと、寒くなる陰性の季節である冬に近い時期に、紫色で細長く、茄子科に分類される陰性の性質が強い茄子を陰性に分類される女性のお嫁さんが食べてしまうと、体がどんどん冷えてしまい、妊娠しづらくなるので良くないという見方ができます。

このように、季節、体質、食材の持つ性質などをよく考慮し、食べ物を選んでいくことが大切です。桜沢先生の御著書にも「食養とは生物学的環境に人間を適応させる方法である。

(中略)言い換えれば、人間を幸福にするには、人間を自然の子にすること意外に方法がないことを生理学的に説くものである」と書かれています。

 最後に、陰陽論を用いる上で注意しなければならない事は、極端な陰性食品(砂糖やアルコールなど)や極端な陽性食品(肉類など)を摂取した場合に、逆の性質を強く持つものを食べれば中和できるのではないかと考えてしまう事です。理論上はそうかもしれませんが、実際には両極端の性質を持つ食材は体に大きな負担を掛けてしまいます。そういう時こそ中庸に近い食材、つまりお米とお味噌汁、お漬物と少しの基本食(ヒジキやキンピラなど)に戻すように心がけることが大切です。

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