笑いと健康
2008 年 12 月 9 日 火曜日
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近年、笑いが健康に良いという医学的報告がたくさんされるようになってきました。
いくつか例をあげますと、吉本新喜劇を見ると体の中のガン細胞をやっつけるリンパ球の一種であるNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)の活性が非常に高くなったという報告や、リウマチ患者に落語を聞かせたら、インターロイキン6という炎症の程度をあらわす生理活性物質低下したという日本医大リウマチ科・吉野槇一教授の報告もあります。また、筑波大学名誉教授で遺伝子研究の第一人者である村上和雄教授の報告でも、糖尿病患者の血糖値が1時間漫才を聞いただけで平均46mg/dlも下がったという報告もあります。
いずれの報告も、現代医学的な治療で同じ結果を出そうとすれば、相当な量の投薬や時間が必要なものばかりで、いかに笑うことが素晴らしい結果をもたらすのかという事がわかります。村上和雄教授によると、普段眠っている自然治癒力を高める遺伝子の働きをONにするには、「笑い」と「断食」が最も有効だそうです。
■ 笑いで癌が治る?
ガン細胞をやっつけるリンパ球の一つ、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の働きを見てみましょう。私たちの体には、健康な人でも肉体的・精神的ストレスやタバコやアルコール、不適切な食事などが原因で、毎日約5000個のガン細胞が出来ていると言われています。これが増殖すると大変なのですが、これを毎日やっつけてくれているのがNK細胞なのです。つまり、NK細胞の働きが高いうちは、ある程度ガンになるのを防げるという訳です。NK細胞は体内に約50億個あると言われているのですが、残念ながらその活性は年齢と共に低下してしまいます。ところが、わずか5分間笑うだけでNK細胞の働きは活性化されるのです。これを薬剤で活性化させようとすると、3日間もかかるそうです。つまり、毎日笑って暮らせば、年齢に関係なくNK細胞の活性を高く維持できるという事です。他にもNK細胞を活性化させる方法には、泣く事、人に話を聞いてもらうこと、歌うことなどもあります。
■ アトピーも笑いでよくなった
アレルギー反応も笑いで軽減するという守口敬仁会病院(大阪府)・木俣肇アレルギー科部長の報告があります。アトピー性皮膚炎の患者を2つに分け、全ての人の皮膚にアレルギーの原因となる物質(ハウスダスト、卵、牛乳など)を塗ります。片方のグループにはコメディー映画を見せ、もう一つのグループには天気予報を見せたところ、コメディー映画を見たグループの方に、明らかなアレルギー反応の弱まりや、かゆみも軽減する傾向が見られたということです。また、母乳を与える時に母親が笑っていると、母乳中に含まれるレプチンというアレルギー反応抑制物質の量が増え、赤ちゃんのアレルギー反応が軽くなるという報告もされています。この結果は世界中の医学雑誌のみでなく、ワシントンポストという新聞にも掲載されました。
まとめ
以上のように笑いには非常に大きな効果があります。いつも笑顔でいると、健康面だけでなく、対人関係もよくなります。また、面白いことがなくても、笑顔を作るだけで免疫力を上げるホルモンが分泌されることも知られています。つまり、形から入り、笑っているフリをするだけでもいいんですね<笑>。お笑い番組などではなくてもかまいませんので、自分が笑顔になれる事柄や時間を日常生活の中に上手く取り入れてください。私自身も笑いの力には大変注目しており、「日本笑い学会・講師団」の1人として登録させていただいています。自身のセミナーでも笑いの効用をお話しさせていただくと共に、実際に「笑いのワーク」を行わせていただいています。