マクロビオティックとは?
マクロビオティックとは?
ギリシャ語で「マクロ」とは「大きい」、「ビオ(バイオ)」とは「生命」、「ティック」とは「術・学」を表していますが、要約しますと「自然に則した健康法」として用いられています。
このマクロビオティックを欧米を中心に世界各国に広めたのが、桜沢如一(1893~1966)という日本人で、以下の事柄を基本法則としています。
- 1.
- 穀物菜食(主食をなるべく玄米とし、副食は野菜を中心に主食より少なくいただく)
- 2.
- 一物全体(穀物や野菜はなるべく無駄なく丸ごとをいただく)
- 3.
- 身土不二(なるべく土地のもの、旬のものをいただく)
- 4.
- よく噛む
- 5.
- 陰陽調和(個人の体質や食材の性質を正しくとらえる)
現在ではマドンナや坂本龍一といった著名なアーティストやモデルなどが実践していることや、ファッション雑誌などに特集として取り上げられることもあって、若い世代にもマクロビオティックファンが増え続けています。
マクロビオティックという言葉は、初めて聞く方も多いかもしれません。しかしとてもシンプルなものです。
マクロビオティックという言葉は3つの部分からできております。
『マクロ』 ・・・ 大きい、長いという意味
『ビオ』 ・・・ 生命という意味。生物学=バイオロジーのバイオと同じ語源です。
『ティック』・・・ 術、学をあらわします。
この三つの言葉を組み合わせ、『長く生きるための理論と方法』 ということです。
また、この言葉の起源はギリシャ時代からあったといわれ、マクロビオティックを実践していた哲学者は動物性の食事を控え、植物性の食品を中心に食事をしていたようです。
この言葉の起源は、すでにギリシャ時代からあったといわれています。マクロビオティックを実践する哲学者たちは、その一環として、動物性のものをあまり食べず、植物性のものを中心にした食事をとっていたようです。
マクロビオティック実践の基本は、まず「食」です。理由は後に述べますが、動物性のもの、特に肉はあまり食べず、無農薬・自然農法の穀物や野菜を中心とした食事をとります。野菜は原則として、その土地・その季節にとれるものを食べるようにします。
難しい理屈はともかく、あなたが「食生活を変えたいな」と思っているところだったら、まず変えてみませんか?きっと日常生活の中で、小さな癒しの奇蹟が起こるでしょう。
マクロビオティックは、欧米をはじめ世界各国に広まっています。もちろん個々人に心身の「健康」や「長寿」をもたらすからですが、理由はそれだけではありません。地球の「健康」や「長寿」にも役立つからなのです。いいかえれば「エコロジー的」だということ。マクロビオティックは、自分の生命を大きな視野で見ることにとどまりません。というより、そうするためには必然的に、社会や環境や他の生命も含めて、大きな視野で見ていかなければならないのです。
肉の食べすぎと成人病との関係は、アメリカなどではかなり早くから指摘されていました。これは、個人にとっての影響といっていいでしょう。けれど、もう少し大きな視野をもって見ると、もし畜肉動物に食べさせるだけの穀物をかわりに人間が食べるようにすれば、地球上で今の数倍の人口が養えると試算する人もいます。つまり飢餓の問題に、一つの解決への方向が示せるのです。また農薬や化学肥料を使わずに作った野菜や穀物が人の健康によいのは当然ですが、そのような、土や自然の力を生かした農業が、地球環境の浄化につながることも忘れてはなりません。基本的に自分が住んでいる土地でとれるものを食べるようにすれば、輸送に使われるエネルギーの節約にもなります。
地球の環境がよくなれば、すべての生命が、もっともっと健康になっていけます。地球を癒すことが、自分自身を癒すことにもなるのです。
さて現代のマクロビオティックの祖は日本人、桜沢如一(1893-1966年)~海外ではジョージ・オーサワとして知られる~です。彼は日本の食養法と中国の易の陰陽論、そして現代科学とを明解に結びつけ、その思想と実践方法の普及に努めました。
マクロビオティックの原則は、そんなにたくさんありません。けれども、食事や健康についてだけでなく、森羅万象に応用することができます。近年、医療の問題とあいまってクローズアップされてきた、「ホリスティック(包括的)」な生命観とも合致しています。とても易しいけれど、奥の深いおしえです。
子どもたちに向けて、桜沢如一は、これを「魔法のメガネ」と呼びました。あなたもこの新しい視野を手に入れて、世界の広がりを体験してみませんか?
昔の人が丈夫だったのはきっと、この身土不二と一物全体の原則が自然に守られていたからでしょう。あらゆるものが氾濫する中で、今の私たちは、ほんの少し頭を使わなければ「自然な暮らし」ができなくなってしまいました。でも原則をつかんでしまえば、そんなに難しいことではありません。
ここでまず、時間的にマクロな視点から人類が何をどれくらい食べてきたのかを見てみましょう。それには歯の構成が大きな手がかりになります。人の歯は全部で32本あり、臼歯が大小合わせて20本、切歯が8本、犬歯が4本という割合です。もともと臼歯はおもに穀類をすりつぶすための歯、切歯は野菜類を切るための歯、犬歯は肉や魚を食いちぎるための歯だったと考えられます。つまり、全体の5/8が穀類、2/8が野菜や海草、1/8が動物性の食品、という割合で食物をとってきたと推測できるのです。歯の構成を見ると、人間にとって、一番大事なのは穀物らしいことがわかります。
また、動物が進化してきた過程を見ると、人間は動物性のものをとらなくてよいと考えることもできます。多くの宗教や神秘主義が、菜食を勧めているのも示唆的です。
では、身土不二の原則にのっとった食事とは、具体的にどんなものなのでしょうか。
あなたが日本に住む日本人(民族的に)なら、先祖が食べてきた、日本の伝統食ということになります。先祖代代食べてきたものは、消化・吸収しやすいように、体ができています。
日本人が長年、食べてきた日常食といえば、やはりご飯にみそ汁、煮炊きした野菜ですね。さらに少量の豆類や種子類、漬物といったところでしょう。これに、そばやうどん、雑穀が加わります。海辺の地方なら、海草や小魚、近海でとれる、あまり大きくない魚なども食べていたでしょう。調味料は、味噌、醤油、自然塩が基本です。
主食(穀物)など、いつも食べるもの、たくさん食べるものは、国産でまかないたいものです。輸入食品を食べる場合には、緯度のより近いところでとれたもののほうが、体にやさしいでしょう。
現代人は、昔の人に比べて、行動範囲も意識も広がっています。輸入食品やエスニック料理を味わうのは、ある意味で当然です。けれども、民族としての体質はそれほど短期間では変化しません。また、人の体調は、たとえはっきり気づいてなくても、住んでいる土地の気候に大きな影響を受けています。ですから、自分の生物としての土台をしっかりさせるには、やはり日本の伝統食を基本にするべきです。その上で、各国の食品は、季節や体調に合わせて、上手に楽しむようにしたいものです。
さあ、しっかりとした身体の基礎を作るために、今日から始めましょう!