日本の伝統食を見直そう
2009 年 9 月 1 日 火曜日
昔の人が丈夫だったのはきっと、この身土不二と一物全体の原則が自然に守られていたからでしょう。あらゆるものが氾濫する中で、今の私たちは、ほんの少し頭を使わなければ「自然な暮らし」ができなくなってしまいました。でも原則をつかんでしまえば、そんなに難しいことではありません。
ここでまず、時間的にマクロな視点から人類が何をどれくらい食べてきたのかを見てみましょう。それには歯の構成が大きな手がかりになります。人の歯は全部で32本あり、臼歯が大小合わせて20本、切歯が8本、犬歯が4本という割合です。もともと臼歯はおもに穀類をすりつぶすための歯、切歯は野菜類を切るための歯、犬歯は肉や魚を食いちぎるための歯だったと考えられます。つまり、全体の5/8が穀類、2/8が野菜や海草、1/8が動物性の食品、という割合で食物をとってきたと推測できるのです。歯の構成を見ると、人間にとって、一番大事なのは穀物らしいことがわかります。
また、動物が進化してきた過程を見ると、人間は動物性のものをとらなくてよいと考えることもできます。多くの宗教や神秘主義が、菜食を勧めているのも示唆的です。
では、身土不二の原則にのっとった食事とは、具体的にどんなものなのでしょうか。
あなたが日本に住む日本人(民族的に)なら、先祖が食べてきた、日本の伝統食ということになります。先祖代代食べてきたものは、消化・吸収しやすいように、体ができています。
日本人が長年、食べてきた日常食といえば、やはりご飯にみそ汁、煮炊きした野菜ですね。さらに少量の豆類や種子類、漬物といったところでしょう。これに、そばやうどん、雑穀が加わります。海辺の地方なら、海草や小魚、近海でとれる、あまり大きくない魚なども食べていたでしょう。調味料は、味噌、醤油、自然塩が基本です。
主食(穀物)など、いつも食べるもの、たくさん食べるものは、国産でまかないたいものです。輸入食品を食べる場合には、緯度のより近いところでとれたもののほうが、体にやさしいでしょう。
現代人は、昔の人に比べて、行動範囲も意識も広がっています。輸入食品やエスニック料理を味わうのは、ある意味で当然です。けれども、民族としての体質はそれほど短期間では変化しません。また、人の体調は、たとえはっきり気づいてなくても、住んでいる土地の気候に大きな影響を受けています。ですから、自分の生物としての土台をしっかりさせるには、やはり日本の伝統食を基本にするべきです。その上で、各国の食品は、季節や体調に合わせて、上手に楽しむようにしたいものです。
さあ、しっかりとした身体の基礎を作るために、今日から始めましょう!


